『X-MEN:デイズ・オブ・フューチャー・パスト』感想|これから映画を見る人のための鑑賞ポイント

『X-MEN:デイズ・オブ・フューチャー・パスト』あらすじ

2023年.バイオメカニカル・ロボット「センチネル」によって地球は壊滅へと向かっていた。プロフェッサーXは宿敵のマグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリンの「魂」を送り込み危機の根源を絶とうする。50年前の自分の肉体に宿り「センチネル・プログラム」の開発を阻止しようとするウルヴァリン。しかしその間も、2023年では暴走するセンチネルの過酷な攻撃で、地球滅亡へのカウントダウンが進んでいた。2023年と1973年。2つの時代が同時進行する激しいバトルは、想像を絶する結末へと向かう―。(公式ホームページから)

<この映画を一言で言うと…>

X-MENシリーズの華麗なる帰還!(Welcome Back, Bryan Singer!!)

 

<こういう人におすすめ!>

  1. X-MENシリーズが好きな人も以前のX-MENシリーズに呆れてきた人もX-MENシリーズを見たことがある人なら誰でも!
  2. 「ザ・ハリウッド映画」が好きな人
  3. マイノリティとマジョリティの関係、および共生問題に興味がある人

(C)2014 Twentieth Century Fox
(C)2014 Twentieth Century Fox

<映画を楽しむための鑑賞TIP>

 

1.X-MENシリーズを復習する

→この映画は、リブート作品でもありながら、今までのX-MENシリーズの延長線上にある。今まで制作されたX-MENシリーズは、互いに絡まり合いながら物語を進ませてきた。よって、この映画を通して初めてX-MENシリーズに接した人は、多少混乱するかもしれない。言い換えれば、X-MENシリーズを復習すると、この映画をより楽しめるのである。

 

2.ブライアン・シンガーに期待をしてみる-再誕生されるX-MENシリーズに注目

→今までのX-MENシリーズは、一人の監督が一貫した物語を順序建てて作ってきたわけではない。ゆえに、シリーズ内の映画同士の間には多少の矛盾なる設定があり、世界観がどんどん狭くなり続けるという弱点を持っていた。『X-メン』と『X-MEN2』を成功的に描いたブライアン・シンガーの11年ぶりの復帰作であるこの映画において、シンガーが下した決断は「過去に戻り、やり直すこと」ということだった。X-MENの過去をやり直し、未来を変えるだけではなく、X-MENシリーズ映画全体に当てはまることでもある。シンガーは、ウルヴァリンのタイム・トラベルを通して、以前の物語をきれいに整理すると共に、狭まってきていたX-MENの世界を広げることに見事に成功した。

ブライアン・シンガー http://static.squarespace.com/static/51b3dc8ee4b051b96ceb10de/t/52a6058de4b0509d04fe39aa/1386612139424/bryan-singer-confirmed-to-direct-x-men-apocalypse.jpg
ブライアン・シンガー
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(C)2014 Twentieth Century Fox
(C)2014 Twentieth Century Fox

 

3.次に出てくるメインキャラクターは誰だろうか予想してみる?

→この映画には、たくさんの魅力的なキャラクターが登場する。またそれぞれを演じるキャストも非常に豪華だ。ただ、あっという間にすぎてしまう。次のシリーズ、あるいはスピンオフ映画で活躍しそうなキャラクターを予想しながら映画を見てもおもしろいだろう。

 

4.生命科学の倫理的問題について考える

→突然変異やセンチネルのような存在は、科学技術が発達した今日において、かなりリアリティがある。最近の生命科学は倫理的な問題を無視し、競争の原理に追い込まれている。SF小説や映画が物語ってきたフィクションが現実に日があまり遠くないかもしれない。近い未来に人間はX-メンに出てくるミュータントたちの能力を持った新しい生き物を作り出すかもしれない。そうなると、「人間より優れた能力を持つ」突然変異たちに力を奪われぬよう、自ら突然変異になる人もいれば、彼らを恐れてセンチネルのような武器を作る人が現れるのは自然な流れであろう。私たちが普段あまり考えない科学の倫理的問題を思い起こす映画である。

 

5.ミュータントが象徴するのは誰?

→突然変異体であるミュータントは、人類にとって恐怖と差別の対象となる。人種差別という社会的問題を反映して生まれたX-メンの「ミュータント」は、マイノリティグループを象徴している。人種差別が和らいだ今日、ミュータントに当てはまるマイノリティグループは、一体誰なのかを想定しながら映画を見るのもおもしろいだろう。

 

6.共生問題について考える

もちろんその分け方は社会や時代によって異なるが、人間社会には必ずマジョリティとマイノリティが存在する。マジョリティによるマイノリティ抑圧および差別は、人類の歴史と共にしてきた。マジョリティ集団とマイノリティ集団の葛藤は、今日も続いているのである。

しかし映画の最初に見せられるマトリックス終末論のように、人間がミュータントを恐れ発明したセンチネルは、ミュータントだけでなく人間さえも狙い殺していく。マイノリティを撃ち殺すことによってマジョリティの平和は担保されない。逆も同じである。マジョリティ集団とマイノリティ集団の葛藤は、互いに和解し、理解し合う共生の実現によってのみ、解決される。私たちは、ミュータントの人類の対決から、人類の共生問題を問うことができるのではないだろうか。

 

 

『X-MEN:デイズ・オブ・フューチャー・パスト』上映映画館

 

<映画概要>

【映画名】 X-MEN:デイズ・オブ・フューチャー・パスト(原題:X-Men: Days of Future Past
【監督】 ブライアン・シンガー
【脚本】 サイモン・キンバーグ
【原作】 サイモン・キンバーグ、マシュー・ヴォーン、ジェーン・ゴールドマン
【製作】 ローレン・シュラー・ドナー、ブライアン・シンガー、サイモン・キンバーグ、ハッチ・パーカー
【製作総指揮】 スタン・リー、 トッド・ハロウェル、ジョシュ・マクラグレン
【製作】 20世紀フォックス、マーベル・エンターテインメント、ザ・ドナーズ・カンパニー、デューン・エンターテインメント
【配給】 20世紀フォックス
【出演者】
ウルヴァリン ・・・ ヒュー・ジャックマン
プロフェッサーX ・・・ パトリック・スチュワート
マグニートー ・・・ イアン・マッケラン
チャールズ・エグゼビア(若いプロフェッサーX) ・・・ ジェームズ・マカヴォイ
マグニート(若いマグニート) ・・・ マイケル・ファスベンダー
ミスティーク ・・・ ジェニファー・ローレンス
ストーム ・・・ ハル・ベリー
キティ・プライド ・・・ エレン・ペイジ
ビースト ・・・ ニコラス・ホルト
ボリバー・トラスク ・・・ ピーター・ディンクレイジ
クイックシルバー ・・・ エヴァン・ピータース
アイスマン ・・・ ショーン・アシュモア
コロッサス ・・・ ダニエル・クドモア
ビショップ ・・・ オマール・シー
ブリンク ・・・ ファン・ビンビン
ウォーパス ・・・ ブーブー・スチュワート
サンスポット ・・・ アダム・カント

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